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お知らせ

新型コロナウイルスIgG抗体検査をご希望される方へ

  • 2020.06.15
  • お知らせ

新型コロナウイルスを診断するうえで、現在一般的には①PCR法、②抗原検査、③抗体検査(IgM、IgG)が行われています。

 

①、②については、まさに今ウイルスが存在しているかどうか、③については感染回復後にウイルスの痕跡があるかどうかの検査と言えます。

そしてようやく③抗体検査が一般診療所でも行える体制となって来ました。しかし確定診断が行われる①PCR検査については現在のところ主に保健所を窓口に行われ、また②抗原検査については一般的にはまだ普及していませんので当院などの診療所では行うことが出来ないのが現状です。今後の政府の対応に期待したいところです。

 

 

さて、③抗体検査のIgMは一般的なウイルスでは感染後比較的初期(1-2週間)、IgGは回復期(2-3週間以降)に出現するとされていますが、現時点での国立感染症研究所の感度評価では確定新型コロナ感染患者の発症7-8日後のIgM、IgG抗体陽性率はそれぞれ10.0%、25.0%、発症9-12日後では4.8%、52.4%、発症13日以降は59.4%、96.9%とされIgM抗体陽性者は全てIgG陽性であり、またIgM抗体については偽陽性も多いとされまだまだ精度に少し課題点があるようです。

 

 

また新型コロナウイルス発症直後にはIgM及びIgG抗体は陽性とならない可能性が高く、発症早期の患者様への診断に用いることは推奨されておりません。よって当医院では原則として過去2週間以内、もしくは現在新型コロナウイルスが疑われる症状のある方は検査を行うことが出来ないことにしております

ただ発症してから2週間以上経った患者様ではIgG抗体陽性率が非常に高いため既に感染した患者様の確認には十分有効であると考えられます。

よって当院では現在の所、上記の諸問題よりIgG抗体検査のみ行い、IgM抗体検査は行っておりません(将来的には変更の可能性もあります。)。

 

 

以上より新型コロナウイルスに過去に感染したかどうかを調べるにはIgG抗体検査が有効ということになりますが、その場で数分で結果が判明する従来の簡易検査キット(ICA法)では精度が低いという問題点がありました。当院では検査会社(BML社)に委託し、より判定精度の高いとされる検査(ECLIA法)を取り扱うことになりました。

採血後、翌々日に結果が出ますので当医院では郵送にてお知らせします

 

 

<注意事項>

検査を受けられた方が新型コロナウイルスIgG抗体をもし有していた場合、新型コロナウイルスは発症から1~2週間後に免疫反応によって抗体が作られ数週間から数か月持続しますので、新型コロナウイルスの過去の感染歴があった可能性が高いということになります。

しかし新型コロナウイルスの免疫応答の研究歴はまだまだ浅く実態がわかっていないことが多いのが現状です。抗体陽性の場合の現在の状態、つまり既に抗体が出来ているので完結終了と考えてよいのか、また他人に感染を拡げる可能性がないのか、今後二度と新型コロナウイルスに感染しないと言えるのか…などは残念ながら今のところ不明です。

 

 

<検査を行う意義>

では何のために検査を行うのでしょうか。

以前の風邪症状が新型コロナウイルス感染であったのかどうか確認したい方、また身に覚えは無いけど既に抗体を持っている(不顕性感染)のか知りたい方、出勤または登園登校する際、抗体を持っているか知っておきたい方、

組織内での集団感染のリスク回避のため抗体保有者を把握しておきたい管理者の方、などには有用な検査であるといえます。

またこれから多くの方が抗体検査を積極的に行うことによって、その地域や施設の疫学研究に貢献できる可能性があり、まだまだ今後の課題ではありますが抗体量を調べることで、欧州などで提唱されている抗体量の多い抗体陽性者に対する「証明書(Immunity Passport)」の発行を行うことによって社会復帰を促す基準作りが出来る可能性もあります。

 

 

<抗体検査を行うことのできる方の条件>

前述のように発症初期の感染状態を調べる検査ではありませんので、

現在または2週間以内に以下のいずれかが該当される方には検査は行うことが出来ませんのでご理解の程お願い致します。

 

① 発熱(37.5度以上)

② 息苦しさを伴う激しいせき込み

③ のどの痛み

④ 味やにおいを感じない

⑤ 新型コロナウイルスの感染者と濃厚接触があった

⑥ 海外渡航歴

⑦ 新型コロナウイルスPCR検査を受けた

 

 

<実際の検査の流れ>

検査を希望される方はお電話でお問い合わせ下さい。

もともと当医院を受診されている患者様で、受診される際に追加で検査することも可能ですが、その場合は順番予約をお取りの際にお電話を頂けると幸いです。ご不明な点があればお気軽に医院までご連絡をお願いします。

 

来院後は説明書を読んで頂き、問診表及び、同意書に記入のうえ、院長が検査可能と判断させて頂いた方に検査(採血)を行います。患者様の体調などによっては検査をお断りする場合もありますのでご理解ご了承の程お願い致します。

結果は翌々日に明らかになりますので、その後郵送にてお知らせ致します

 

 

<検査費用について>

保健適応外の検査となります。

 

個人の検査費用 : 一回3500円(税込)

 

受付でお支払い(現金となります)頂きますようお願い致します。

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