現在、新型コロナウイルスmRNAワクチン(ファイザー、モデルナ社製)の接種が進められ、実際に接種された方も徐々に増えてきているのではないでしょうか。
さて、このmRNAワクチンですが、新型コロナウイルスを構成するスパイクタンパク質の遺伝情報を投与し、その遺伝情報を基に体内でスパイクタンパク質を作ります。
そのタンパク質に対する中和抗体を誘導することで、ウイルスがヒトの細胞に結合出来ないようにさせるという仕組みになっています。
この中和抗体の活性はスパイクタンパク質に対するIgG抗体の値と関連すると考えられています。
そして抗体はウイルス構造のいくつかの部位に対して特定のものが産生されるため、
実際に新型コロナウイルス感染後と、ワクチン接種後の抗体とでは若干異なります。
1.ヌクレオカプシドタンパク質(IgG抗体N):実際に新型コロナウイルスに感染したことがある可能性を示唆(従来の抗体検査)
2.スパイクタンパク質(IgG抗体S):ワクチン接種(または新型コロナウイルスに感染たことに)により中和抗体が産生された可能性を示唆
よって、ワクチン接種後の中和抗体の確認には、2.スパイクタンパク質(IgG抗体S)の検査が必要となります。
せっかく受けたワクチンです。
二回目のワクチン接種後、7日以降(一回目の接種後、28日以降)での検査で評価可能となりますので、
抗体をきちんと獲得できているかどうか気になる方は確認してみても良いかもしれません。
<実際の検査の流れ>
検査を希望される方はお電話でお問い合わせ下さい。
もともと当医院を受診されている患者様で、受診される際に追加で検査することも可能ですが、その場合は順番予約をお取りの際にお電話を頂けると幸いです。
ご不明な点があればお気軽に医院までご連絡をお願いします。
来院後は説明書を読んで頂き、問診表など記入のうえ、検査(採血)を行います。
結果は1~3日後に明らかになりますが、その後郵送にてお知らせ致しますのでもう数日お待ちください。
<検査費用について>
保健適応外の検査となります。
個人の検査費用 : 一回4000円(税込)
受付でお支払い(現金となります)頂きますようお願い致します。